注射を打つ機会が少ない職場について

看護師の業務では、注射を打つことがあります。しかし、看護師だからといって必ずしも全員が注射を打つのが得意というわけではありません。失敗すれば大きなクレームにつながることもあります。中には注射に苦手意識を持つ注射恐怖症の看護師もおり、注射をする機会が少ない職場に就こうと考える人もいます。

看護師が注射をするときは、主に採血のときや点滴挿入、静脈注射などを行う場面で行うことが多いです。注射をする機会が多い職場は、入院患者さんがいる一般病棟、外来の検査室や採血、点滴室、検診を行うクリニックなどです。また、内科系や美容系のクリニックも採血や点滴の治療がよく行われる場所であり、クリニックによっては注射スキルを求められることもあります。

一方の注射をする機会が少ない職場もあります。どうしても注射をするのが不得意だという人は、そういった職場を検討するといいでしょう。注射をする機会が少ない職場とは、小児科や心療内科、精神科です。

小児科のクリニックでは、子どもの血管は細くて分かりづらいということから、失敗のリスクが高くなるため、注射をする際は医師が行うことが多いです。心療内科や精神科は医療行為が少ないため、一般内科に比べて注射をする行為は少ないと言えます。

また、注射をする機会がほとんどない現場もあります。代表的なものが、保健室や保育園、企業などに常駐して勤務する看護師の仕事です。子どもや社員の健康管理が主な業務となるため、医療行為に関わることが極めて少なく、注射に触れることすらないでしょう。注射が本気で嫌なのであれば、こういった職場に就くことをおすすめします。